FUJI Track Arcv(トラックアーカイブ) インプレ2
Track Arcv(トラックアーカイブ)に乗って出かけてみました。
が、発進からつまずきました。
「あれ、どうやって発進するんだ?」
そう、トラックアーカイブは固定ギアなので、発進が難しいのです。
(固定ギア:後輪がペダルの回転と直結する自転車)
それ以外にもいろいろなデメリットが見えてきました。
1.発進
・ペダルが良い位置にないと漕ぎはじめられない
ふつうの自転車では、ペダルだけ回転するので、漕ぎはじめる位置に調整するのは簡単です。
しかし固定ギアの自転車では、ペダルの位置はタイヤの回転しだい。
コントロールできません。
なので停止したあと、ペダルが変な位置にあるときは、後輪を持ち上げながらペダル(とタイヤ)を回転させて位置を調整。
(タイヤと直結してるから重い…)
もしくはチョコチョコ地面を蹴ってペダルが良い位置に来るまで前進。
…めんどくさっ!
2.停止
・止まる直前までペダルから足を離せない
車体が停止するまでペダルが回り続けるので、最後まで足を動かしつづける必要があります。
3.走行中
・走っている間はずっとこぎ続けないといけない
段差などで衝撃があるときもこぎ続ける必要があります。
ふだん自転車で段差を超えるときは、ペダルに体重を乗せてひざで衝撃吸収していたんだなーということがわかりました。
固定ギアはこれができない。
しばらく乗るとケツが痛くなります。
また、せまいすきまを通るときは、ペダルを漕ぐのをやめてハンドルさばきに集中したいところですが、漕ぐのを止められません…
・ふと漕ぐのを止めてしまうと、ペダルに押されて吹っ飛びそうになる
漕ぎつづけろ!と自分に言い聞かせても、ふとした瞬間に漕ぐのをやめてしまいますね。
するとペダルに足を押されてヒヤッとします。
長年の自転車のくせが、かんたんには抜けません。
急に人や車が飛び出してきたときに、安全に止まれる気がしないです。
そして常に後ろからペダルに追われているような感覚。
まったくリラックスできません…
・曲がるときに車体を傾けるとペダルが地面にあたる
固定ギアではない自転車では、基本ペダルの位置を気にしながら運転します。
①カーブで車体を傾けるときは、ペダルが地面にあたらないようにペダルを漕がない
②ハンドルを大きく切るときは、ペダルが前輪にあたらないようにペダルを漕がない
しかしトラックアーカイブのような固定ギアの自転車ではこれができません。
曲がるときもペダルを漕ぎつづけるので、車体をあまり傾けられず、しかもハンドルもあまり切れない。
つまりコーナーのたびにスピードをかなり落とす必要があります。
固定ギアのメリットはある?
・ダイレクト感
ダイレクト感があるという人もいますが、走行中はあまり感じません。
タイヤとペダルの回転がつながっているので、確かにダイレクトではありますが…
どちらかというと走っている間ずっと漕いでいないといけないというデメリットのほうが気になりました。
・固定ギアは機構がシンプルなのでこわれにくい
たしかにシンプルですが、フリーギアの自転車のほうが多いし、信頼性が足りないとは思えません。
万一こわれても3000円程度で交換できます。
まとめ
固定ギアの自転車もおもしろいかな、と思っていましたが、なかなか厳しかったです…
とにかくペダルを漕ぎつづけないといけないというのがつらい。。。
信号のないサイクリングロードや競技場では良いのですが、街中を走るのには向いていないと思います。
街中だといつか事故を起こしそうです。
フリーギアに変えようかな、と悩み中。