土屋鞄の「コードバン 二折財布」の経年変化

学生のころ、土屋鞄のコードバンの財布を愛用していました。

たしか革小物の魅力に取りつかれはじめたころ。
「革のダイヤモンド」などといわれていたコードバンの財布を使ってみたい!と購入しました。

経年変化しにくい素材だと思っていましたが、意外と変化しました。
その紹介をします。

新品の印象

購入価格は\39,000だったと思います。
学生にはかなり高価な買い物です。

カラーはこげ茶色でしたが、実際は黒に近かったです。
コードバンの革のコシがつよく、曲がりにくい財布という印象でした。
置くと財布が開いてしまうくらい…

それからはつねにズボンの後ろポケットに入れて行動するようになりました。

わりと分厚い財布で、ケツポケットに異物感がありましたね。
しりにずっと感触があるので、スリ防止にもなると思いました。

2年半後

良い感じに赤茶色になっています。
つやも出てきています。
形もケツポケにあわせてなじんできました。

このころ、土屋鞄のコードバンの財布は私の宝物でした。
手に持ったままテレビを見たり、ひまさえあればなでまわしていました。

7年後

色がすこし薄くなった気がします。
型くずれなどはぜんぜんありません。
丈夫な財布です。

就職してからは週末しか財布を使わないので、財布が変化しにくくなりました。
(財布はカバンに放置)

【気になった点】
・財布の曲げ部分の糸のほつれ、コバのはがれ
・小銭入れのホックのサビ

13年半後

今のコードバン 二折財布です。
7年後からあまり使っていません。
財布を変えてしまい、ほとんど引き出しのなかで保管。
たまーに使う程度でした。

色がさらに薄くなりました。

【気になった点】
・つやが無くなってきた
・色が抜けてきた
・財布の曲げ部分のけば立ち

コードバンは、馬の尻の革にあるコードバン層を削り出すことでつくられます。
このコードバン層はもともとスエードのようなけば立った革ですが、これをみがいてなめらかにしているそうです。
ずっと使っていることで、けば立ちで出てきてしまったようです。

財布としては まだまだ 使えるのですが…
一番自分に合った財布は何なのか?ということに悩みはじめて(しょうもない悩み…)、土屋鞄のコードバン 二折財布はあまり使わなくなってしまいました。

まとめ

土屋鞄のコードバンの財布を13年ほど使用しました。

コードバンは、最初の数年間は表面のつやがとても美しい革だと思います。
コードバンは革の王様、革のダイヤモンドと言われるのも納得です。

ただ、長期間使っていると、財布の曲げ部分でけば立ちが出てきました。
また色がぬけてうすくなる、つやが減るという変化がありました。

コードバンという革のピークは使用後数年なのかもしれませんね。

2020年8月17日革製品コードバン, 土屋鞄, 財布

Posted by sansyo